コラム
19.行政書士もいろいろ…(2025年4月)
- プロローグ
開業して一年と半年、言い換えると18カ月が経ちました。この間、多くの同業者に会うことができ諸先輩方にはいろいろなことを教えて頂きました。
今月のコラムでは、いろいろな行政書士に会い思ったことを書きたいと思います。
- 専門はいろいろ
行政書士の業務には様々なものがあります。
遺産分割協議書作成に代表される相続業務、車庫証明、古物商や風営法の許可、建築許可、産廃業務、農地転用や宅地造成などの土地利用など多肢にわたります。
私が出会った中で聞きなれない珍しい業務としては「自賠責保険などの交通事故」、「ドローンに関する許認可」、「銃刀法の許可」、「相続の中でも外国籍の方が相続人又は被相続人である相続手続き」などがあります。
- 見分け方
では、どの行政書士が何を専門としているかを見分けるにはどのようにすればよいのでしょうか?
一つの方法としては、ホームページを見ればいいと思います。
ホームページは広告の一つです。だから、各事務所は自分のセールスポイントとして得意分野を多く記載しているはずです。
しかし、多くのことを記載していても、大事なのは内容です。ホームページの記載がどこかのコピペでは意味がありません。また、相談にいった際、内容がネットで検索すれば出てくるような内容しか助言できないようでは相談に行く意味がありません。
そのため、行政書士に相談に行く際には、最低限自分の聞きたいことをネットで検索するなどの事前準備をしておくことをお勧めします。
- 行政書士もいろいろ…(その一)
しかし、人は当たり前ですが、万能ではありません。専門分野には詳しいがその他のことは苦手といった方も多いかと思います。具体的には、専門の農地転用には詳しいけど、専門外の車庫証明や相続についての知識が浅いということです。
そこで、中には、深い知識はないが、基本的なことはオールマイティといった万能型の先生もいます。農地転用から相続、入管業務、車庫証明など難しい業務はできないかもしれませんが、需要のある業務は一通り扱うことができる先生もいます。
- 行政書士もいろいろ…(その2)
同じ事例でも別の見方ができる。
例えば、遺言の相談があるとして、Aさんは相談者に「公正証書遺言」を勧め、別のBさんは同じ相談者に「自筆証書遺言」を勧めることがあります。
このように同じ事例でも、見方を変えて、別の解決方法を提案することがあると思います。
- お勧め
そこで、行政書士に相談に行く際は、一人ではなく、二人以上の複数の行政書士に聞かれてはいかがでしょうか。その方が、よりよい解決策が見つかることと思います。
その際には、ぜひ、ネットで検索するなど最低限の事前準備をしておくことをお勧めします。助言をより理解できることはもちろんのこと、相談相手の行政書士の力量を推し量ることもできると思います。
余談になりますが、専門知識を持ったすごく優秀な行政書士の中にはホームページで宣伝をしない方もいます。なぜなら、優秀なので、すでに固定の顧客がついていて、新規の顧客を集める必要がないからです。または、優秀なので宣伝をしなくとも既存の顧客の紹介で集客ができるからです。そのような優秀な方を見つける手段として、身近な行政書士会を利用してみてはいかがでしょうか。愛知県なら愛知県行政書士会、私の地元なら愛知県行政書士会東三支部です。行政書士会を利用すれば、やみくもに自分で探すよりも専門知識をもった優秀な行政書士を紹介していただけると思います。ちなみに、愛知県行政書士会やその東三支部はともにホームページがありますので興味のある方は、ホームページを閲覧されてはいかがでしょうか。